訪問介護の開業は、正しい順番で準備をすれば生き残れます。廃業する事業所の多くは、能力の問題ではなく「順番のミス」で詰んでいます。私は2020年4月、コロナ禍の最悪のタイミングで開業し、初月売上37万円から始めました。それでも廃業しなかったのは、失敗するパターンを事前に知っていたからです。

失敗パターン①:資金計画が甘い

「いくら必要か」より「いつ何が必要か」の方が重要です。介護報酬の入金タイムラグ(2ヶ月)を考慮しない資金計画は、3ヶ月目に必ず壁にぶつかります。開業前に「最悪シナリオの資金繰り表」を作っておくことが必須です。

失敗パターン②:サ責が確保できないまま開業する

「開業してから採用すればいい」は最悪の判断です。サ責なしでは指定申請が通らず、そもそも開業できません。サ責確保→指定申請→開業の順番を崩してはいけません。

失敗パターン③:ケアマネ営業を後回しにする

「開業してから営業する」では遅いです。開業の2〜3ヶ月前から地域のケアマネに挨拶を始め、「◯月◯日に開業します」という情報を事前に届けておく。開業日に最初の利用者がいる状態を作ることが理想です。

失敗パターン④:キャッシュフローを把握していない

⚠️ 「売上はあるが現金がない」という状態で廃業する事業所が非常に多いです。毎月の入出金を2ヶ月先まで可視化する「資金繰り表」は、開業初日から必須ツールです。

失敗パターン⑤:一人で全部やろうとする

訪問介護の開業は「経営者自身が現場を回しながら、同時に採用・営業・事務もやる」という状態が最低でも6ヶ月続きます。これを一人で全て完璧にやろうとすると、必ずどこかが崩れます。何を自分がやって、何を仕組みに任せるかを最初から決めておくことが重要です。

私がコロナ禍で潰れなかった理由は一つ。「失敗するパターン」を全部知っていたからです。失敗を知ることは、成功への最短ルートです。

開業前チェックリスト

  • □ 最悪シナリオの資金繰り表(開業後6ヶ月分)を作ったか
  • □ サ責の確保が完了しているか
  • □ 地域のケアマネへの事前挨拶を済ませたか
  • □ 月次の資金繰り管理の仕組みがあるか
  • □ 自分がやること・仕組みに任せることを整理したか

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